2010年04月29日

BIG BOY RULES

BIG BOY RULES

自分の人生がたった23ページの本なら、面白い内容の本が断然いい・・・

PMCの現状を初めて掘り下げて記述していった原題 "BIG BOY RULES" 翻訳題「戦場の掟」。

BIG BOY RULES

イラク戦争開戦後後、戦後統治を推し進めているアメリカ軍をはじめとする、多国籍軍、戦後統治とはいってもアルカィーダ率いるスンニ派

そして穏健派で知られるシーア派による武装勢力との交戦は激化を極める一方で、現状では兵力が足りず物資の輸送や要人警護と要所警備まで人員を他なえず民間警備会社にアウトソーシングして仕事を外注させ、自国の兵隊に危険な任務をさせず人害を防ぎ、統計上の"尊い犠牲者数"を格段に減らす事によりイラク開戦によって流れた莫大な国防費を使いあらゆる人物や物資を運ぶ仕事が生まれ、それによって起こったのがイラクバブルと呼ばれる。


これにによって大金を稼ぐ為に各国から経験者・未経験者を問わず自分の命の保障が全く無いイラクへ高額サラリーを求めて、イラク各地に展開する170もの(推定)セキュリティコンサルタントグループへ身を投じて行く過程を赤裸々に描写しております。




BIG BOY RULES



退役軍人、元高校の教師、元警察官、植木職人、大工、トラック運転手等、郵便局員、セールスマン様々・・・・


今まで聞いた事も無いセキュリティカンパニーも多数実名で公表されてます。

ブラック・ウォーター(現Ⅹe)/ダインコー(ダインコープ社)/トリプルキャノピーの三大勢力は余りにも有名ですが・・・

ハートセキュリティ/セキュリティ・フォース/アーマーグループ/キャッスルゲート/ユニティ・リソーシズ・グループ/キャッスルゲート/クレセント・セキュリティ・グループ等etc・・・・・


BIG BOY RULES



これらを総称してエクスパッド(出稼ぎ組み)と呼ばれ、話はクレセントセキュリティに所属する武装警備員(オペレーター)達を取材した

ワシントンポストの記者スティーブ・ファイナルが個人の過程状況も交えオペレーター達の生い立ち等を織り交ぜ今までに無い生ナマしいドキュメンタリー作品に仕上がってます!!


彼等(クレセント・セキュリティ)が武装勢力による襲撃で後にイラク開戦始まって以来の民間人拉致事件となった"クレセント拉致事件"

これらを中心にCPA指令第17号と言うイラク独自の法案が戦後成立し、無政府状態のイラクでPMCは免責を与えられ逮捕されない治外法権マッドマックスよろしくの如く、好き勝手ににふるまい、銃を乱射しイラク市民を恐怖のどん底に突き落とす無法者が描かれております。

この本もうあっと言う間に読んじゃいました~

360ページあるのですが、襲撃を受けるシーンなどがリアルで読み応え満載です。

この前に読んだ著者ミール・バフマン・ヤールのネイビー・シールズよりも面白い!!

しかし月に7000~1万ドル(80~120万円)貰える普通の仕事のおよそ3~4倍の収入が得られるとなると考えちゃうんでしょうかね~

彼等は大義名分は無く「ただ金のためだ」と否定せず発言するのですが、生命のギリギリのラインがたまらなくスリリングでまた舞い戻ってくると表現してたのが印象的。

ハートロッカーでも似たような表現があった様な?


これはPMCファン必見です!!

BIG BOY RULES
dxexd F氏のANTIVANILAやっと手に入った~!!
読み応え満載でおもろーです!!

あのハイセンスなNEWパッチも売り出しております!!


F氏ハートロックで会いましょう!!



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この記事へのコメント
こんにちは!
masaさんもこの本買いましたか
この本に出ている会社って日本でいうと「ブラック会社」ですよね
給料も白人は高いけどアジア人は低いとか
この本をよんでpmcの見方がすこし変わりました
Posted by jun at 2010年04月29日 09:19
私も読みましたよ~(junさんに借りました)

何か一番印象に残ったのはクレセント社の露骨なオペレーター
使い捨て、の態度ですね。
とはいってもどこも同じ状態なのでしょうが..

ダーティーなPMCオペレーターに憧れを感じるのもまた事実
ですしね。
Posted by エビ兄ちゃん at 2010年04月29日 12:08
こんちは!

オレ達h/sの様に仲間意識もあまり無いんですかね?
戦争は物だけじゃなく、
人の心も破壊しちゃうんでしょうね。
Posted by Mako at 2010年04月29日 12:44
>>jun様

以前にG's風呂にて記事を書いてましたよね。

私も触発されて読んでみました、虚偽が1つもない位の情景が浮き彫りになっていて楽しめました、映画には無いリアルな現実・・・

これを読むと、我々小市民は平和の中で生かされているんだな~と実感しますよね!!

しかし恨みは買わないことですね!!
社会にも格差があるのですから、戦場で給料格差があってはならないと思うんです、差別は事件を起こす発端になりますからね~

一度この仕事に就くと、普通の暮らしが馬鹿馬鹿しくなり、また戦場に帰って行く人の気持ちも判らなくはないですが、複雑な心境になりますね。



>>エビ兄ちゃん様

クレセントよりも酷い待遇のところは未だにまま存在するとのこと。
傭兵=弾丸、使い捨て

会社員=会社の歯車

我々も大して然程立っているフィールドが違うだけで、醜い現実と日々対峙していかねばなりませんがまだ日本は良い方だと思わないといけませんね!!

退屈に我慢できず現実社会に溶け込めれない冒険野郎達は世界各地に
居るので、彼(ダーティ)等にとっての究極の居所なのかもしれません・・・



>>Makoくん

h/sのNAKAMAは信頼関係と思いやりをもって集まれる最高の集まりだと思います、大事にせねば!!

今の日本人に欠けはじめているこの辺りを実践していって、今後も活動して行きましょうネ!!

PMCの現状は複雑ですね、日々生命の危機にさらされている彼等は
一番大事なところを忘れてしまうのかもしれません。

しかしこの話に出てくるアーマーグループ社は法令を遵守し、どのオペレーターも大事に扱うそうです。
まだ捨てたモンでもないですね~

社風や仲間って大事ですよ、ホント!!
Posted by masa at 2010年04月29日 16:38
初めて読んだPMCに関する本が同書でした。

ブラックウォーターやトリプルキャノピーの傍若無人ぶりに憤りを覚える一方で、戦死者としてカウントされない(兵士というより、人間として扱われていない?)オペレーターは加害者でもあり被害者と言えそうですね。

誰のせいでこんな風になったんだ?PMCを法の適用外にした輩と、イラク戦争を始めた奴のせいか?・・・・という思いが沸きました。
Posted by まさひさ89式 at 2010年04月29日 22:00
>>まさひさ89式様

特にブラック・ウォーターとトリプルキャノピーの傍若無人ぶりは顕著ですね!!

国や軍警察組織おも超越する治外法権がまかり通る民間警備会社。

これが現状だったんだ~と、読むと納得しますね!

オペレーターは確かに加害者でもあり、被害者とも言えますネ。
ブッシュ政権が残した難問はこればかりではありませんし、一部ではベトナムよりも酷いと言えます。

国防省にとっては、自国民からの非難の方が恐れております故、PMCは従軍遺族年金をのちのち払わずに済む安上がりで都合の良いマシーンとしか言いようがありませんね、複雑です!!

戦争は金を生むが、長い目でみれば各国にとってマイナス成長の要因でもあります。
Posted by masa at 2010年04月30日 12:27
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